アトピーには保湿が重要

アトピー図
出典元 『【公式】アトピーの娘を持つ母親が原料開発!保湿ケア化粧品【みんなの肌潤糖(はだじゅんとう)~アトケアタイプ~】

皮膚のバリア機能の一部を担っている、皮脂膜が失われてしまう要因には、洗い流し過ぎによるものもあります。清潔に保ちたいためにゴシゴシと肌をこすりながら洗い流してしまうと異物などの侵入を防いでくれる皮脂膜が全て剥がれてしまい、無防備な状態となって皮膚トラブルが起きやすくなります。洗浄力の強いシャンプーで頭皮に必要な皮脂を洗い流してトラブルが生じるのと同様に、顔の皮膚も低刺激の洗浄成分を使って優しく洗うことが大切なのです。

アトピーに最もよくない影響を与えるのが乾燥です。肌のバリア機能が損なわれている状態であるため、クリームなどを使って保湿して肌を保護することが必要となります。病院ではステロイド系の外用薬などが処方されることがありますが、これは炎症を抑えることを目的としたものであるため、保湿作用は期待できません。アトピーの症状にもよりますが、外用薬を塗布した後に、その上から保湿クリームを重ね塗りすることで乾燥を防ぐことができます。保湿クリームにはさまざまな種類がありますが、なかでもワセリンは、肌の内部まで浸透しないため、安心して使用することができ、失われた肌のバリア機能を回復させるには向いていると言えるでしょう。

アトピーの悪化を防ぐために

アトピーは、一度発症してしまうとなかなか完治が難しい厄介な病気として知られています。即効性のある薬物治療には副作用を伴うこともあり、個人の症状に合った治療法で根気よくつきあっていく必要があります。病院から処方された塗り薬や内服薬とともに、日常生活での配慮事項を守ることで、症状を軽くすることも期待できます。環境的な要因の影響を大きく受けることから、まず、身の回りの環境を清潔に保つことが大切です。また、肌のバリア機能が損なわれた皮膚は、簡単に外部から菌などの異物が侵入し、繁殖しやすい状態になっているため、汗や汚れはこまめに洗い流すなどして体の清潔を保つことも大切です

就寝時には体温が上がることもあり、アトピーの方にとって最も辛い時間となることがあります。肌とこすれて炎症が悪化しないような服装を選ぶとともに、シーツや枕カバーなどの寝具をこまめに取り替えることが必要です。布団やベッドはダニの温床とも言われており、皮膚から剥がれた角質やフケなどにダニが集まってくるため、皮膚の炎症が起きやすくなります。ダニが繁殖しやすい時季には、天日干しや掃除機などを活用して、ダニやダニの糞、死骸などを取り除くことも大切です。

アトピーの症状

慢性的に耐え難い痒みが続き、夜もなかなか眠ることができないアトピー性皮膚炎は、もともと結膜炎やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性の症状を起こしやすい体質の方に多いと言われています。体質遺伝とともに、ダニや食物などに含まれるアレルギーの原因物質であるアレルゲンの侵入に対して免疫グロブリン抗体が産生されることによって生じるとされているものです。もともとアレルギー性体質であることに加えて、肌のバリア機能の低下、人間の皮膚やフケ、ペットの毛やダニなどのハウスダストが環境的要因として大きな影響を与えることが明らかになっています。

皮膚のバリア機能が損なわれてしまった状態では、夏の発汗時や冬の乾燥時、炒ると皮膚との摩擦時などに、炎症を起こしやすくなります。一度でも皮膚表面に炎症が起きると細菌が増殖しやすい状態になり、悪化することもあります。アトピーは、小児期に発症して成人期に症状が軽くなることが多いものですが、なかには、成長するにしたがって症状が重症化することもあります。赤ちゃんや乳児と成人になってからでは、症状の現れる部位や症状に違いがあり、乾燥した湿疹のようなものからジュクジュクとしたもの、かさぶたを伴うものなど、さまざまなものがあり、掻きむしることでさらに悪化するので注意が必要です。

肌のバリア機能とアトピー

普段から意識することはあまりありませんが、体の表面を被っている皮膚には、水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防いだりする機能があり、一般的に皮膚のバリア機能と呼ばれています。健康な皮膚の状態であれば、埃や塵、ダニやばい菌、ハウスダストなどの異物は肌に侵入することはできません。これは、皮膚の1次バリアといわれる皮脂膜の働きによるもので、弱酸性の油分で水分が蒸発するのを防ぐとともに常在する善玉菌により、病原菌などから肌を守ってくれているのです。皮膚の2次バリアといわれるのが角質層で、水分を保持するために重要なセラミドが多く含まれています。紫外線や乾燥など、現代の生活では、肌の表皮を傷つけてしまう要因となるものが多く、偏った食生活や乱れた生活習慣により、肌に必要となるビタミンやミネラルも不足しがちです。

皮膚のバリア機能が正常に働くことができない状況では、皮膚の内部に異物が侵入してきます。また、乾燥によって肌の水分がすぐに蒸発してしまい、乾燥肌や吹き出物などの原因となることもあります。アトピー性皮膚炎などの敏感肌も、皮膚のバリア機能が正常に働いていないことがひとつの原因であると言われています。水分が蒸発して肌が乾燥するとともに、ばい菌などの異物が簡単に侵入してしまうので、その異常を痒みというシグナルで知らせるのです。肌のバリア機能が壊れた状態が長く続くことで、異物が皮膚に過剰に侵入して、ダニアレルギーやハウスダストアレルギーになることがアトピー性皮膚炎の原因となることも多いのです。